はじめに

このページではMMDのダウンロードから、車両モデルをダウンロードして、モデルを動作させるまでを解説いたします。
人物モデルなど汎用的な解説はVPVPwikiなどをご参照下さい。
ここでは鉄道モデルに特化した基礎的な解説を行っていきます。

MMDのダウンロード

まずはMMD鉄道の基盤となっているフリーソフトのMMD(=MikuMikuDance)をダウンロードします。

MMD配布サイト:VPVP

MMDでは現在4つのバージョンが公開されています。(オレンジ、黄緑、青、紫色のついた枠はこちらで追加したものです)

 
内容は以下の通りです。

1.1 MikuMikuDance 画像のオレンジ枠で囲った部分にあります。
最も初期のバージョンで、初音ミクモデルのみが動かせます。
鉄道モデルが読み込めないのでMMD鉄道では使用しません。
1.2 MikuMikuDance(Multi-Model Edition) 画像の黄緑枠で囲った部分にあります。
複数のモデルが読み込めるタイプの軽量版です。
古いバージョンであるため、一部の車両モデルが読み込めません。
1.3 MikuMikuDance(DirectX9 Ver) 画像の青色枠で囲った部分にあります。
32bitの最新版です。
お使いのパソコンが32bitならこちらをお選び下さい。
1.4 MikuMikuDance(64bitOS Ver) 画像の紫枠で囲った部分にあります。
64bitの最新版です。
お使いのパソコンが64bitならこちらをお選び下さい。

「自分のパソコンが32bitか64bitかわからない!」という方はこちらの方法で調べることが出来ます。
 
外部リンク : 自分のパソコンが32ビット版か64ビット版かを確認したい
 
ダウンロードが完了しましたら、まずMMDが起動するかの確認をお願いします。
上手くいかないときは、こちらのページが詳しく解説されています。

基本的にMMD鉄道では「1.3 MikuMikuDance(DirectX9 Ver)」もしくは「1.4 MikuMikuDance(64bitOS Ver)」を使っていきます。

車両モデルのダウンロード

続いて車両モデルをダウンロードします。
上メニューにある「車両カタログ」より、好きな車両モデルを選んで下さい。
ここでは入換機関車のモデルを例に解説していきます。


▲配布静画(ダウンロード先はこちら)

ダウンロードサイトにある「Download」のボタンからモデルをダウンロードします。

ダウンロードすると上掲のファイルが出てきます。
上掲画像の2番目と3番目テキストデータはこのモデルの説明文です。まずはこれをお読み下さい。
一番下にあるPMXファイルがMMDで使用する3Dデータです。
一部のモデルはPMXではなくPMDファイルとなっていることがありますが、これはPMXの下位バージョンで、扱いはPMXと同じです。

なお、MMDで作品を制作する場合は拡張子が表示されていると何かと便利ですので、もし表示されていない方はこちらの方法で拡張子を表示させます。

MMDでの操作

それでは、MMDを起動します。
早速、先ほどダウンロードした入換機関車のモデルを読み込ませます。

PMXファイルを読み込む際は左下のモデル操作にある[読込]ボタンをクリックしてデータを選びます。

なお、PMXファイルをドラッグ&ドロップで読み込むこともできます。
こちらの方が楽だったりします。

読み込むとこのような画面になります。
読み込んだ直後はモデルの形状操作になりますので、一旦カメラ編に切り替えます。
画像の白色丸部分の[カメラ編]ボタンをクリックして下さい。

カメラ編をクリックするとカメラ操作モードになります。
右下にあるXYZのアイコンをドラッグしてカメラの位置を調整します。
カメラを回転させる時はこちらのアイコンをドラッグします。
カメラを位置を移動させる時はこちらのアイコンをドラッグします。
XのアイコンをドラッグすればX軸方向の回転や移動、YやZも同様にそれぞれの方向に動きます。
この辺は実際に操作をして確認してください。

なお、Shiftキーを押しながらドラッグすると高速移動になります。
大型の車両モデルはこの高速移動を使うのが大変便利です。
このアイコンの他に、マウスホイールを回したりドラッグしてもカメラ移動が可能です。

このほか
黄色枠で示したところでカメラ位置の数値制御もできます。
アイコンをドラッグしながらカメラの位置を変更して、モデル全体が見渡せる位置にします。
この位置にしたら一旦カメラ登録します。
なお、カメラ登録を忘れると次に説明しますモデルの操作をした場合、カメラの位置がリセットされますので注意して下さい。

登録が完了すると◆マーク(キーフレームと呼びます)が赤くなります。
これでカメラ位置の登録が完了です。

車両モデルの動かし方

まずはモデル全体の動かし方を説明します。
再びモデル編のボタンをクリックするとモデル操作モードに切り替わります。

このときモデルに表示される丸や四角のマークはボーンと呼ばれているものです。
ボーンの種類はそれぞれ・・・

様々な方向へ回転と移動ができるボーンです。
様々な方向へ回転できるボーンです。移動はできません。
1方向にしか回転できないボーンです。
IKボーンと呼ばれるボーンです。先端にある□ボーンを動かすとつられて○ボーンが動きます。
基本的に○ボーンの方は動作させません。
MMDエンジン機能を搭載した特殊なボーンです。ボーンを回転させると自動で回り出します。
上記のボーンで、一方向にしか回転しないボーンです。
基本的に丸印のボーンは回転のみ、四角印は回転に加えて縦横高さ方向に動かすことが出来ます。
この辺は実際に動かしてみるとわかりやすいです。

このボーンを基準に3Dモデルの各パーツが動作します。
まずはモデル全体を動かしてみましょう。

左にあるフレーム操作パネルからセンターボーンを選びます(車両モデルによっては「すべての親」という名前になっている場合もあります)。
文字をクリックすると赤くなり、ボーンが選択された状態になります。

ボーンを選択すると、右下にあるアイコンを使ってボーンを動かすことができます。

今回はY軸の回転 (←このマークです)をドラッグして車両全体を回転させます。
適当な位置にモデルを動かせたらボーンを登録します。(これをキーフレーム登録といいます)

カメラの操作と同じく、登録ボタンをクリックするとキーフレーム(◆マーク)が赤く変化して登録が完了します。
なお、キーフレーム登録を忘れると前に説明しましたカメラ操作に切り替えた場合、ボーンの位置がリセットされますので注意して下さい。

扉の開け方

続いて、扉を開けてみましょう。
なお、内装がないモデルなど、車種によっては扉の開閉に対応していない場合もあります。

左側の扉を開けます。
左にある「+車体」の+印をクリックして展開します。

すると「左扉」というボーンが出てくるので、それをクリックします。
これで、左扉のボーンが選択されました。

なお、モデル画面にあるボーンを直接クリックしても同じ状態になります。

右下のXYZのアイコンをドラッグしてボーンを回転させ、扉を開けます。

なお、これは回転のみのタイプなので、回転動作以外のアイコンが使えなくなっています。
さらに、このボーンは1方向にしか回せないタイプなので、XYZどれをドラッグしても同じ動きをします。

扉を開けた状態でセンターの時と同じようにボーン登録をします。
基本的にボーンを回転or移動→登録の順番でモデルの位置や形状を変更していきます。
扉以外にも色々と動かせる部分があるので、実際に他のボーンも動かしてみて下さい。

ボーンの登録が完了したら、カメラ編ボタンをクリックすると扉が開いた状態でカメラ操作モードとなります。

以上で、基本的な動作説明を終わります。
今回紹介した内容は必要最小限のもので、他にも色々と便利な機能があります。
さらに細かいところはMMDの製作者さんの解説動画がありますのでそちらもご参照下さい。

最も初期のバージョンですので見た目が若干異なりますが、基本的な事はすべて最新バージョンと同じです。

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